今日も英語のテーマです。その意味は「三つの A」で、1気づき、2容認、3調整です。 私がクリパルヨガ・アシュラムに居たときに、この「三つの A」を知り、今も時々思い出し て授業に使っています。 それは自分のサムスカーラ (固定観念や悪癖) に1気づいたら、慌てて変えようとしないで、 ありのままを 「2容認」 しようとすると、それがいつの間にか自然に「3調整」されていく、と言う ことを教えます。
誰も意識的に悪癖をつけようとしてはいませんが、良いと思って始めたことでも、時々本当 に自分のためになっているかどうかを客観視してみないと、いつの間にか習慣でやってし まっていることに気づきます。もしそれが自分に役立つ習慣 (例えば朝晩の就寝前後に瞑想 時間を持つなど) であれば、何らかの効果 (例えば、気持ちが落ち着くのでストレスに強くな るなど) が見られるはずです。
ここで気をつけたいのは、「悪癖」と言っても、実は悪い癖というのはありません! 癖になるまでやるくらいですから、最初は良いと思って始めるからです。しかし、いつの間 にか惰性に陥ってやっていても、あまり効果が現れていないのであれば、それは「悪癖」に なります。何故なら、エネルギーを無駄に使うことになるからです。 一方、「良い癖」と言うのは、建設的な癖です。つまり、出したエネルギーが二倍三倍にな って返ってくるからです。ここで言う「建設的」というのは、「新しい何かを起こす」とい う意味で、惰性を正して新しい方向へ進むということです。そうするためにはエネルギーが 必要ですから、私たちが疲れているときは、なかなか建設的に考えることは難しく、ストレ ス (変化) を受けて立つためのエネルギーが出てこないので、慣れた惰性でやるしかなくな ってしまうのです。
とにかく、大切なのは現在の自分を容認し、エネルギーの無駄を抑えること (例えばリラク ゼーション法を取り入れるなど) をして、徐々にからだの中から建設的な考えが生まれて来 れるようにすることです。
(写真:クリパルヨガ・アシュラム時代の尚子先生)
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