昨日に続いて、今日は金言の二、「喜べば、喜びが、喜びを連れて、喜びに来る」について お話しします。 「喜び」は、人間の持つ「喜怒哀楽」の感情の最初に出てきますから、恐らく一番大切なの でしょう。 それとも、一番難しいのかもしれません! また、この金言は、「喜べば」で始まっているので、「喜び」の感情が、他の怒り、哀しみ、 楽しみに先駆けて湧いてくることを条件に挙げているように思います。 また、「喜ぶ」で始まったら、あとは「怒り」や「哀しみ」がやって来ても、必ず最後は「楽 しみ」で上手く収まるということを説いているようにも思えます。
現代の私たち人間はどうでしょう? 「怒り」や「哀しみ」の方が先に湧いてくる場合が多いのではないでしょうか? もちろん、現実的に「喜べる」出来事が見つからないという人も多いでしょう。 しかし、その「出来事」を外に探すことは難しいかもしれませんが、もし内側の心の在り方 に置き換えた場合は、ヨガの呼吸で身体をリラックスさせ、心を静めることで「喜び」の心 が浮上してくることも不可能ではないのです。
私は、この金言を何度も使ってその効果を実感してきましたが、これからは「喜怒哀楽」を 「喜喜喜喜」に置き換えて使えるようになりたいと思っています。 実に、この金言は現代の私たち人間が抱える問題を解く鍵を握っているようです。
ヨガの教えの中にはマントラ(言霊)があり、それは呼吸を調え、心を静める効果がありま すが、この金言もマントラ(言霊)のように繰り返し唱えることで更に効果を上げることが できると思います。
(写真:クリパルセンター アメリカ マサチューセッツ州)
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