自然のサイクルは「秋分」から新しいスタートに向かいます。そして、「冬至」の頃には、 その活動が一層活発になり、新しいサイクルのプランが整います。しかし、物質的な活動は ほとんど見られません。つまり、「春分」の頃まで物質的な活動は潜伏した状態ですが、新 しいサイクルのプランは着々と進行しています。そして、「春分」の頃になると新芽が萌え 出てくるなどの物質的活動が現実になり、更に「夏至」になるとピークに達します。
地球の動、植、鉱物は、この自然のサイクルに沿って生きていて、積極的に氣の入れ替えを 行っています。一方、私たち人間は直感的に感じ取れる人とそうでない人とに分かれますが、 感じるか否かに関係なく、地球に住む全ての人は自然のサイクルに影響を受けています。 では、積極的に氣の入れ替えをすると言うのはどういうことでしょうか?
例えば「秋分」の日には、自然の中で過ごす時間を積極的に増やしてみます。 しかし、それは必ずしも家族とキャンプに出かけたり、隣人を呼んでバーベキューを楽しん だりする、と言うことではありません。家族や友人と一緒に「自然を愛でる」ことを実践す ることです。ポイントは、自然のサイクル(ここでは「秋分」)を意識できる環境を選んで 楽しい時間を過ごすことです。もちろん、独りで過ごすのもよいですね。その時は、自分の 日常で何か積極的に氣の入れ替えが必要な部分を模索してみます。そして、特に「秋分」は 新しい D.D.P.を用意して自然のサイクルに乗って進むようお願いしてみるのもよいですね。
私が子供の頃は、近所の人たちが集まって街路樹の落ち葉かきをしたり、その落ち葉を集め て公園で焼き芋パーティーをして交流したりしました。十五夜のお月見も、家族と隣人が一 緒にお供え物を用意して楽しい時間を過ごした記憶が残っています。そこで行動するのは 人間ですが、そこに自然のリズムが関わると何故かスムーズに流れるようです。 昔の人はこの自然のリズムを意識していたかどうかは分かりませんが、その流れに逆らう ことなく過ごしていたのでしょう。日本の家屋と欧米の建物を比較してみると、月明かりが 差し込む障子窓は、正に自然のリズムを積極的に取り入れていた証拠だと思います。
(写真:石川県白峰村のYTT合宿中に現れた虹)
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