昨年暮れの 12 月 27 日が最後になっていたブログが復活しました! 何度も筆を取っては置いてしまうことが続きましたが、今日はやっと書き続けることが できました。あっと言う間の 1 か月半でした。気づいたらもう二月ですね~ 沖縄にホルトヨガのスタジオがオープンしたのはご存じでしたか? それも既に 10 日前のことですが・・・
さて、今回のテーマはヨガの古典で有名な「バガバドゥ・ギタ」について少しお話しします。 内容はアージュナ (戦士) とクリシュナ (神性) の対話形式で書かれ、人間の陥りやすい迷 路について説いています。万物には神の性質が宿っていると考えてみましょう。そして、自 分の内にもその神性が宿っていて、それをどう活かして行動して生きるかが問題です。難し いのは、その神性が是非を問わない判断力に基づいた行動を導くか否かです。
例えば、自分は正しいと思って行動した結果、予期せずして自分以外の人を傷つけてしまっ たとしましょう。ヨガの八支足のヤマは、自分と相手との相関関係に基づいて学ぶ特質です が、最初がア・ヒムサ (非暴力) で、次はサティア (真実) ですね。自分は相手を傷つけよ うと意図して発した言葉ではなくとも、相手がそれを受け取ったときに傷ついたと解釈し たとします。それでも自分には責任は無いのでしょうか?
「バガバドゥ・ギタ」では、行動することが大切で、そのとき、結果に固執しないように、 と教えます。つまり、結果はどうあれ自分がどう思って行動したかという意図が問われると いうことです。意図=魂の活動ですから、意図的に行動することが大切です。そして、結果 が思った通りでなくとも受け入れる覚悟が大切です。 ただ、人間は自然と違って本来のバランスを知りませんから、行動するときには「自他とも に、天地自然にも危害を与えないように」と宣言してからにしましょう。
「バガバドゥ・ギタ」ではクリシュナ (神性) がアージュナに神聖な眼識力を授けますから、 それで、アージュナは行動するときの勇気を奮い立たせることができるのです。つまり、他 人がどう思うか・・・などを考えているあいだはなかなか行動できません。しかし、是非を 問わない統合の眼識力を通して観るとすべてがバランスの中に収まるのです。そういう神 の目をヨガ(=科学)はトレーニングしてくれます。現代科学の問題は正にそこが問われて います。本当の科学の力で解決できないことはあり得ないのですが・・・それが神の目を通 した解決策ではないからです。人間の分離したバランスを失った目で判断している結果な のです。
これからの新しい時代を切り開く人間は「バガバドゥ・ギタ(=ヨガの最初の教本)」を再 確認するつもりで、そこに説かれている最古の知恵をフルに活用して現代社会の問題を乗 り越えて行きましょう。
(写真:沖縄に新しくオープンしたホルトヨガのスタジオ)
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